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人間という生き物

つくづく業の深い生き物だ。

こんな日だからこそ、ブログがあるのかもしれない。
生れ落ちない、どこにも行けない、でも、
きっと必要な、そう思いたい。


赤く焼けた景色がまるで幻であったような、
あんなことなどなかったような夜。
闇は、まるで霧のように辺りをつつむ。
光は、ぼんやりと薄く照らす
目を凝らすと、水田の真ん中に自分が居ることがわかる。
虫の声、畦の草、水の匂い、時折かすかに風が吹く
足の隙間を通る風は、身が震える想いだ。

暗い、闇、それが美しいと感じるほどの瑞々しい一夜
植物の息吹を身近に、獣と恐怖が自分の真後ろに存在する
体が本当にあるのか疑問に思うほど、体は闇に溶け込む。

足を動かし、前に進む、それはもう慎重な足取りで
闇は、私が動けば少しづつ移動していく
私は決して、闇に追いつかないように歩く
追いつけばこの暗闇の中で唯一信じられそうな体すら
闇に持っていかれそうだ。
これこそがおそらく原始の恐怖
そして、明るい中では決して感じられぬ生命の息吹
これほどに濃い生命は、捕食者と混同するにはもってこいだ。

私は、歩く。景色はかわり映えなどしない。
延々と水田が広がっている。
道を踏み外さぬよう、慎重に歩く。
距離など分からない。
どこまで歩いても青々とした稲が続く

私は本当に歩いているのだろうか
どこかに近づいているのだろうか
夜では見えない。
遠くは闇に食われている。

私は歩くのだけは上手くなっていく。
それが夜。
田舎の、夜の道。
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